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まだ文字が読めない子どもには自分のマークのお名前シールを
子どもを保育園・幼稚園に通わせるようになった時、大変な準備のひとつに、持ちもの全てに「お名前付け」をしなければいけないことがあります。
まずお名前シール(ネームシール)の役割について考えてみましょう。
お名前シールの役割とマークの重要性
保育者が着替えの介助をするときに、誰の服なのかを判断するためや、落とし物で誰の持ち物か分かるように、というお名前シールならではの役割がすぐに思いつきます。
しかし、それだけではありません。
私の子どもが通う保育園では0.1.2才の子どもが使うくつばこ、ロッカー、連絡帳、散歩用の帽子にパンダ、うさぎ、きつねなど、子どもひとりひとりに割り当てられたマークがつけられています。
1才児クラス(1~2才の子どものクラス)前期ですでに、自分の使ったお食事用のおしぼりタオルを自分のマークのついたロッカーにしまうことを子ども自身にやらせていました。
また、後期になると、お昼寝のときのパジャマとオムツを自分で用意して、脱いだ服を自分で畳んでパジャマ袋にしまいます。
保育園の保護者会に参加した際に、「1~2才の子どもにこれをやらせることは大変で、大人がやってしまうほうがはるかに楽なことですが、自分でできることは自分させ、自立を促す大切な習慣として、もどかしくても手を出さず、自分でできるまで見守っています」と説明がありました。
文字が読めなくてもお名前シールのマークが目印
1才~2才といえば、「自分の」「自分が」といった自我が芽生える時期ですね。
1才では当然お名前シールの文字は読めませんが、自分に割り当てられたマークに親しみを覚え、「ぼくの!!」と愛着を持っています。逆をいえば、自分のマークではないお名前シールがついている持ちものは、自分のものではなく「おともだちのもちもの」と区別することができます。
子どもにとって分かりやすい色・形のマークはこの「自分の」という気持ちを育てることができます。まだ文字が読めなくても、自分のマークがついているお名前シールに書いてある文字が「自分の名前」と少しずつ覚えていくでしょう。
自分のマークの選び方
自分のマーク=マイマークの絵柄選びは、子どもの好きなもの、お名前に由来したものなど子どもと一緒に選ぶといいですね。
お名前付けは大変な作業ですが、お子さまが「自分のもの」と判断できるようにマークが付いたお名前シールを用意してあげてください。
ですがお名前シールに付けるマークを、保育園・幼稚園から指定される場合もありますので、注意が必要です。